楽譜を読める、と思われる鳥たち!
「鳴き鳥」の発声能力には、驚くべきものがあります。 「楽譜」を正確に認識できるかのようです。
ハトは、20分のバッハの曲のどの部分でも聞き分けられた、という実験結果があります。
ほんのわずかな例外を除いて,他の作曲家の同じような形式でさえも正しく認識することができました。
話好きのヒバリ、ツバメ、すずめなどは、驚異的な能力を持った音楽家、と言えるかも知れません。
●モーツアルトの楽譜を記憶する能力は、驚異的でした。
話を将棋の世界に少し向けます。
羽生プロ棋士は、一人に対して対戦した約200もの棋譜を記憶できたそうです。
一局約400手とすると、80,000手を記憶できたことになります。
話を楽譜に戻し、1ページ当たりの音符の数をかぞえてみます。
メヌエットは、1ページ当たり約150音符、4ページとすると、約600音符になります。
計算は、「ザルツブルグ国際モーツァルテウム財団」の公式サイトからモーツァルトの作品の楽譜を基にしました。
したがって、 天才モーツアルトが15分でオーケストラの全パートの曲を記憶できた話は、プロ棋士の記憶能力と比較し、事実であることが分かります。
80,000手と600音符とを比較し、オーケストラのパーツ数を考えた結果です。
●「音楽」は、なぜ、 人を動かすのでしょうか?
各種の楽器と,楽器が作り出す響きや旋律を考慮すると,音色とリズムによっていかにバラエティーに富んだ曲が作り出されるかは明らかです。
モーツァルトのファゴット協奏曲(K.191)の第二楽章に出てくるファゴットの忘れがたい音色は,ひとかたならぬ情感をさそうものとなっています。
日本の尺八のどこか寂しげな響きには,心にしみわたるものがあります。
テナーサックスのかすれた響きは、多くの人の心にブルース調の、哀愁に満ちた余韻を残します。
ドイツの楽隊によるチューバのリズミカルな演奏を聞くと、みなぎるような活力を感じるのが普通です。
バイオリンの奏でる、シュトラウスのワルツの軽快な旋律を聞くと、思わず踊り出したくなる人は少なくありません。
そうした効果があるのは、「音楽が人の全身に語りかける」 からである、と
ニューヨークのノルドフ‐ロビンズ音楽療法センターのクライブ・E・ロビンズは、言いました。
一方、ある詩人は、「音楽の前に、言葉は、力を失う」、と言いました。
他方、「百聞は、一見にしかず」、という 「ことわざ」 があります。
目で見る事は、百回聞くこと(話言葉)に勝ると言う事です。
これらを合わせると、コミュニケーションの力の比較の結果、「音楽」が最強であることが分かります。
つまり、 「言葉」 より 「イメージ」、「イメージ」 より 「音楽」」 の力関係となるからです。
「音 楽」を味わえる人々は、幸いである、と言える理由が明確になりました。
この人々は、他の人々を最も深く理解し、イメージし、感動する能力を持っているからです!
実際、「ミュージックのレッスンを受けている子は,受けていない子に比べて記憶力がかなりよく,語彙も非常に豊富である」ことが最近の研究から分かった,とカナダのグローブ・アンド・メール紙は伝えています。
香港<ホンコン>中文大学の陳瑞燕博士によると,曲の勉強は左脳を刺激し,脳の機能全体を向上させると共に,言語習得など他の作業における脳の働きをも高める、そうです。
6歳から15歳までの児童・生徒90人を対象に,言語と視覚の記憶テストを行なったところ,音楽のレッスンを受けている子どもは,そうでない子どもよりもかなり多くの単語を思い出すことができました。
曲のレッスンを長く続けていた子どもほど,言語習得能力は高かったのです。
「それは脳のクロストレーニングのようなもの」と,陳博士は述べています。
ミュージックを勉強している子どものほうが「学校の勉強に付いてゆきやすいだろう」、というのが同博士の考えです。